サインをした・・・と書いたが、そんなもんじゃなかった。
申込書を書き、売主の業者に連絡してもらう。
先客の申し込みがあったのを(本当かどうかはわからないが)うちに決めてもらった。
その際に50万安くしてもらった。担当の高浦さんのウデか?やはり先客ってデマカセな気がしないでもない。売主にうまいこと言ってくれたんだと思っておこう。
高浦「このあと契約の書類にすこしお時間いただきますが大丈夫ですか」
もちろん大丈夫だ。
嫁も大事なことなので立ち会うと言う。娘はもうすぐ寝るだろう。
・・・・しかしまさかあんなに時間がかかるとは。
契約の書類は何枚もあった。
重要事項説明書など見ながら説明を受けていく。
カーテンレールやTVアンテナや網戸がつかないというので用意しなければならない。
宅建もった社員(じつは社長だった)が現れたり、売主側の社員が急遽駆けつけたり、バタバタと進んでいく。
印鑑が無かったり、源泉徴収票が無かった。当たり前だ。今日は下見だったのだから。
というか、ここまで続けて読んでる人はわかるだろうが、この不動産屋には初めてきたのだ。そしてその日に即決しているのだ!
戸建を探し始めて2週間くらい、この店には来て一日も経ってないという・・・。
何度もメールのやり取りをしていた店とは言え、まるでCDをジャケ買いするかのごとく一戸建てを即決するなんて・・・・。
いいのか俺!ほんとうにこれで!wとか思いながら契約手続きは進んでいく。
高浦「手付金どうします?」
1割とか無理なんで10万くらいでお願いします。
高浦「売主さんが30万にしてくれということで・・・」
しょうがないか。引越し代にとってある30万を使おう。
住宅ローンで借りたら戻ってくるわけだし、引越しには間に合うわな。
ここで大事なことを約束してもらう。
住宅ローンが低金利で決まらなかったら契約は破棄とする
言い出したのは高浦さんのほうだが、最初に予算は月々6万程度と言ってあったので、高い金利でしか審査が通らないとなればやめることにする。
その際には違約金など無しでキャンセルできるということに。
うん、これなら安心だな。
うちの場合金利の優遇がとれるだろうというので大丈夫だとは思うが。
さてそろそろ手付金を下ろしに行かねばならない。
気づいたのは19時だった。
・・・・あ。
もう郵便局下ろせないんじゃね?
案の定、銀行でもコンビニでも取扱時間外・・・。
本局に行ってみてくれと言われ車で送ってもらったが、よほど大きな郵便局でなければ遅くまではやってないことを俺は知っている。
一応行ってみるがやはりATMは終わっていた。
高浦「・・・・しかたないですね。売主さんには言っておきますので、明日の朝ご自宅まで取りに伺いますから用意しておいてください^^;」
これは本当に申し訳なかった。
そうするしかないので、手続きを進める。
売主さんの説明を聞き、一通りのサインを済ませる。
すべて終わったときには 0時になろうとしていた。初めての店で即決の衝動買い、深夜まで契約手続き。
この買い物は正しかったのか?という思いは拭えない。
ああ、できることならじっくりと考えたかった。
そして高浦さんに神奈川→東京へと自宅まで車で送ってもらうのであった。
それからというもの、俺の愛読書はこれになった。

毎日何度も読み返すことになる。